ボサノバはブラジル、ウクレレはハワイ。
それぞれ異なる文化のものですが、豊かな自然、海と共にある音楽というのは共通していますね。
この2つの異なるものを掛け合わせると面白いのでは、ということでウクレレでボサノバを楽しむをコンセプトに、
【ウクレレdeボッサ】という企画をスタートしていきます。
第1回目の曲はサマーサンバ(samba de verão ) です。
メロディ→ソプラノウクレレ(High-G)
伴奏→テナーウクレレ(Low-G)
で演奏してます。動画に伴奏パートのTab譜を載せましたので、一緒に演奏してみて下さいね♬
それでは早速動画をご覧下さい。
メロディーはソプラノウクレレ、伴奏はテナーウクレレで演奏しています。
ボサノバの伴奏は、クラシックギターで演奏される事が多いですが、その奏法には特徴があります。
まず、ボサノバは同じくブラジルの重要な音楽の「サンバ」から派生したものなので大元にはサンバのリズムが存在しています。
サンバには大きく3つのリズムの要素があります。
・ガンザ(シェーカー)などが奏でる全体の揺れを表現する音。
・タンボリンという小さな打楽器が奏でるアクセントの音。
・スルドという大きな打楽器が奏でる2拍子を表す音。
この3つの要素がそれぞれの曲のメロディーと有機的に影響しあいながら全体の雰囲気を作っていきます。
ボサノバのギターはこの3つの要素をシンプルなパターンに圧縮して奏でている事になります。
高音部の弦で奏でているリズムがタンボリン。低音部の弦で奏でているリズムがスルド。全体でシェーカー。
それぞれの楽器のイメージがついてくる感じです。
なので、ウクレレで伴奏をする場合はLow-Gの弦を張って演奏する方が望ましいでしょう。
ただ、絶対ではないのでhigh-Gで演奏する場合はどうやったらボサノバの雰囲気になるか試行錯誤するのも面白いかもしれませんね。
動画にTAB譜を掲載してありますので、見ながらぜひトライしてみて下さいね。
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