音楽はジャンルに限らず名曲と呼ばれるものは人の心の琴線に触れる何かを持っていますね。
今回はバート・バカラックとハル・デイヴィッドの名曲「close to you(遙かなる影)」を取り上げます。カーペンターズが演奏した事でも有名なこの曲をブラジルテイストでアレンジしてみました!簡単でシンプルなアレンジにしましたのでぜひ挑戦してみて下さい♪
まずは演奏動画をご覧下さい♪
実はこの動画撮る直前にリハーサルをしながらアレンジを考えました。 今回はアレンジを作る際のポイントについて簡単に説明していきたいと思います。
イントロ 曲の一番最初の部分であるイントロは、ファーストインパクトという意味でも重要ですね。 色んな方法がありますが、今回はサビのメロディーを意識して演奏しています。 またシンプルにギター1本で入る事で、これからの展開を予感させるような構成にしました。
実はコードはC△7とG△7の2コードです。しかも同じ形をずらすだけです(笑)が、このコードの中にメロディーが隠れていますので それを意識して弾くようにして下さい。コードではなくメロディーを弾いているという感覚です。
♕曲のイメージについて ♕
テンポが比較的ゆっくりな感じにしたかったので、「サンバカンソン」というジャンルをイメージして演奏しました。サンバカンソンはボサノバよりも古い時代にできた音楽で、どちらかというとクラシック的なハーモニーや感情豊かなメロディーラインが特徴です。
湛々としたリズムの中にある大きなうねりが魅力なジャンルです。 弾き方自体はこれまでやったサンバのリズム、ボサノバのリズムを使ってますのでぜひ動画を見て研究してみて下さい♪
♕間奏 ♕
曲全体の構成を考えて、間奏を新たに作る事にしました。 基本この曲のキーに合ったコードを使って作ってます。
この曲に合うコードは以下のコードです。
左上から右方向へ順番に弾いてみて下さい♪
ドレミに聴こえましたか。これをダイアトニックコードといいます。 これらのコードを繋いでいく事で、コード進行ができてきます。
作曲に大変役立ちますので、作曲したい人には必須ですね♪
少しの音楽知識を覚えたら皆さんも自由に曲を作れるようになりますよ!
リハーサルの様子です。
いかがでしたでしょうか?
カーペンターズの演奏が有名ですが、 リチャード・チェンバレンやディオンヌ・ワーウィックの演奏もまた違う良さがありすばらしいですね。
カーペンターズのアレンジは終始3連のスイング感にあふれていて、歌と楽器がともに進んでいる感じがしますが、リチャードやディオンヌのアレンジはどちらかというとイーブンに近い感じで演奏されてます。
楽器隊が下地をしっかりと作っている上でメロディーが自由に歌っているようなイメージに感じました。同じ曲でも歌い手やアレンジが違う事で様々な側面が見えて面白いです。
ギターの伴奏をしていいる時には、メロディーとどんな関係にあるのか?という事を意識して 演奏する事でよりよい演奏につながっていくと思います。
それぞれの演奏動画です。
♕リチャード・チェンバレン
♕ディオンヌ・ワーウィック
♕カーペンターズ
ウクレレバージョンも演奏しました。