私が普段演奏している中で、個人的に意識しているポイントを抜き出して紹介している「Simple Etude」。
今回は40番となりました。
トピックは「メロディー」。
ブラジル音楽はリズムの宝庫なので、メロディーもリズムの面白さに富んだものになっています。
私が普段の演奏の中にでよく目にする(耳にする)リズムを用いてメロディーを書きました。
楽譜も作成しましたが、漠然と流し読みしながら弾くのではなく、一つ一つのリズムを何度も口ずさみながら身体で理解していく事をおススメします。
まずは演奏をお聴きください!
それでは今回は冒頭のメロディーの練習の仕方を一緒にやっていきましょう!
こちらが譜面です。
ここでは私の練習の仕方を簡単に説明します。
1.拍子を意識する(手拍子する)
リズムは基本の拍子の周期の上で理解していく事がとても重要です。
ブラジル音楽は2拍子の曲が多いでので、一拍目とニ拍目の音色に違いを持たせると練習がしやすくなってきます。
例えば一拍目は視界の右側にで打つ。ニ拍目は視界の左側で打つようにすると音色に変化が生まれ、また視覚的に違いを感じれるようになるので、難しいリズムを理解するときのガイドになっていきます。
例えばこんなイメージです。
⭐️見えない音を視覚化する事はとても大切です。
2.該当リズムを歌う。
言葉には既にリズムが備わっています。
日本語、英語、ポルトガル語、それぞれに独特のイントネーションがあるし、日本語の中にも方言があり、一つ一つに違いがあります。
それは勿論音楽にもあてはまります。
同じリズムでも音楽によってその歌い方は変わってくるはずです。
ギターで演奏する前に、まずは自分でリズムを歌う事。おススメします。
最初のメロディーで用いられたリズムの型を一つづつ歌いましょう。
以下に出て来た型をあげておきます。
ここでは普段私がサンバを演奏するときに使っているイントネーションで歌ってみます。
同じ音符でも違う音楽では違うイントネーションで歌われる事でしょう。
大切な事は音を正確な譜割で歌う事ではなく、正確なイントネーションで歌うことです。
次にブラジル音楽のリズムを楽譜に現すとほぼでてくるシンコペーションを練習しましょう。
シンコペーションは2つの音をタイで繋いでいる箇所ですが、繋がれた後ろの音は改めて発音しません。
この感覚が非常に大切になってきます。それではお聞きください。
3. 上記を同時に無意識にできるまで行う。
1、2、それぞれはある意味とてもシンプルでなんとなくはできると思います。
しかし、これをどちらも意識する事なく自然に感じながら演奏できるようになるとなると一気に難易度が上がってきます。ここに練習の照準を合わせる事が大切です。
複数の意識ポイントを同時にいくつまで無意識にできるか、これが上達には欠かせません。
上記のことを意識して、最初のメロディーのリズムを歌ってみます。
如何だったでしょうか?
リズムだけでも非常に注意深く練習する必要があります。またそれ程の価値があると私は思います。
波に乗るような滑らかなリズムを表現できるようになると音楽の楽しさもきっと倍増すると思いますよ。
それではこちらが楽譜です。
ぜひチャレンジしてみてください。
もっとトライしてみたい方はぜひご連絡ください。
お待ちしております。