いよいよこのシリーズ最後の内容です。
今回はテンションコードについて取り上げます。一見難しそうに見えますが、仕組みを理解すれば自由に使いこなせるようになります。ぜひ馴染んで行きましょう。
青のローポジションから順番に右のフォームへと移ってみましょう。黄色と赤色のフォームでテンションコードが使われています。
b9,13がテンションと言われる音ですね。
ここで、これまで使ってきた数字も含めて、コードで使われる数字を整理してみます。
数字はコードを理解するために必ず使用する考え方のツールです。
CコードならCが「1」、F#mなら「F#」が「1」、というようにアルファベットで表される音を「1」として、そこからの距離を把握していきます。
西洋音楽において音の距離を表す最初単位は「半音」です。最初は「半音」いくつ分という感じで数えてみて下さいね。
半音はギターのフレット1つ分です。
#1とb2のように、同じ列に縦に並んでいる音は呼び名は違いますが、高さは同じ音です。
基本的にそれぞれの数字のあいだには、#,bで表される音がありますが、「3」「4」、「7」「8」 の箇所は数字がそのまま並んてますね。
これは、「3」 の半音上は「4」、「7」の半音上は「8」ということです。
ここをしっかり理解しておくとコードの理解はかなり進みます。
コードを考える時には上の図を思い出して下さいね。
ではコードの基本的な性質について説明します。
コードは基本的に3音(トライアド)、もしくは4音(セブンス)でできています。
そして奇数順に積み重ねていきます。
トライアドコードの3つの音は「1」「3」「5」
セブンスコードの4つの音は「1」「3」「5」「7」
といった具合です。
それぞれの音がbや#する事で、これまでみてきたような「m7」や「△7」ができるわけです。
そしてそれ以上に音を重ねる時に出てくるのが「テンションノート」です。
数字は「9」「11」「13」の3種類です。
なんとなく難しそうなイメージがありますが、実は「9」は「2」の音をオクターブ上げただけの音なので、探すのはとても簡単です。
おなじ理屈で、「11」は「4」、「13」は「6」と同じです。
「2」は「1」から数えるといいですね。
「4」は「3」から数えるといいですね。
「13」は「5」から数えるといいですね。
つまりトライアドコードをしっかり覚えておけば、テンションノートはすぐに見つけることができます。
色んなコードで試していきましょう!
〜コードインバージョン(転回形)に挑戦しよう🎵中・上級者に贈るコード理論〜